分子生物学が示す「太らない食べ方」

動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」の第3章は、ダイエットの科学-分子生物学が示す「太らない食べ方」-。分子生物学の権威である著者は「チビチビ食べたほうが絶対に太りにくい食べ方だ」と明言している。ゆっくり少量ずつ食べるということだ。

まず、太るとは余分なエネルギー(カロリー)が体重と化すことだ。実際的には、血液中のブドウ糖(血糖)が脂肪に変換されて、脂肪細胞の内部に貯蔵されるということだ。変換プロセスの原理は以下だ。

血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)を調整している器官が膵臓だ。血糖値が高いと膵臓からインシュリンというホルモンが分泌される。インシュリンは血流に乗って全身を巡り、脂肪細胞に作用してブトウ糖を取り込ませる。食べ物をドカ食いすると一挙に血糖値が上昇し、インシュリンが大量に放出される。結果、脂肪細胞にブドウ糖が取り込まれて脂肪となるわけだ。裏を返せば、血糖値の急上昇やインシュリンの大量放出を抑制するような食べ方をすれば太りにくくなるということだ。

そんなことが可能なのかって?可能なのです。スローな食べ物を選んで、スローに食べればよい。スローな食べ物とは、よく噛まないといけないもの、消化・吸収がゆっくりと進むものである。

(参考: 「脳に良いのは「ぽれぽれ」糖類!?」)

ちなみに、糖尿病とは血糖値が常に高い病気である。インスリンが分泌されなかったり細胞に作用しなかったりする為に、ブドウ糖が細胞に取り込まれずに血液中にあふれてしまうわけだ。太らなくていいじゃん!とは言えない。ブトウ糖が全く脂肪化されなければエネルギー源が枯渇してしまう。あくまでも、太るとは余分なエネルギー(カロリー)が体重と化すことである。適度はエネルギーは必須である。




 
レシピ集:『ごちそうさまが、ききたくて。』