相手の動作をコピーする脳

心の脳科学―「わたし」は脳から生まれる』という本で、ミラー・ニューロンなるものを知った。脳の腹側運動前夜という領域に存在する神経細胞だそうだ。相手の動作を自分の脳内にコピーするような活動をしているらしい。ゆえにミラー・ニューロン。

たとえば、相手が机の上に置かれたコップに右手を伸ばす様子を見ると、自分も同じように、右手をコップに向って伸ばすような活動が脳内に生じます。

このような仕組みが、相手の心の動きを察することにも重要な役割を果たしていると考えれているそうだ。ふむふむだ。自分がコップに手を伸ばすのはコップを手にとろうとする場合だから、相手もコップを手にしたいのだろうと推察するわけだ。当たり前のようなことが脳の緻密な仕組みで行われている(ミラー・ニューロンについてはまだ検証途上とのこと)。


さらに、自分の体になじんだ動作ほどコピーされやすかったり、自分と似た相手の表情ほどコピーされやすかったりすることを示唆する実験結果があるという。

そういえば、夫婦はどことなく顔かたちが似ていると聞いたことがあるが、表情がコピーしやすく意図や考えが分かるように感じられるからだろうか?

心の脳科学―「わたし」は脳から生まれる』は大学での講義をもとに編纂されたとのこともあり、非常に興味深いデータや実験も紹介されている。また、要点がコンパクトにまとめられていて読みやすい。お薦めだ。




 
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