[一品]あんかけうーめんと昔話

あんかけうーめん

うーめんは宮城県白石市の名産である。「温麺」と書いて「うーめん」と発音するには逸話があるそうだ。むかーし、むかしのこと。

胃病持ちの父と孝行息子がおりました。息子は父が大好きなそうめんを作って看病し続けましたが、病は一向に良くなりません。そこへ、旅の僧侶が訪れます。僧侶は息子に「油膜を葛(くず)でんぷんに変え、長さは片手でにぎれる位にしなさい」とアドバイス。早速その通りにしたところ、美味しくてしかも胃にも優しい麺が完成。父も日増しに元気に。この麺の評判は瞬く間に近隣に広まり、白石城主へも献上されました。城主は、息子の温かな心を称えて、「温麺(おんめん)」と名づけたのですが、息子は城からの帰りに「おんめん」という発音を度忘れ。殿様が「うんめーうんめー」と食べられていたことを覚えていたことから、「おんめん」ならぬ「うーめん」になったそうです。

なるほどねぇ。逸話が真実なら、あったかい麺だからではなく、あったかい心だから「温面」だったんだね。どちらにせよ、「うんめー」ことには変わりはない。




 
レシピ集:『ごちそうさまが、ききたくて。』