分類: 数学/理科

分子生物学が示す「太らない食べ方」

動的平衡 生命はなぜそこに宿るのか」の第3章は、ダイエットの科学-分子生物学が示す「太らない食べ方」-。分子生物学の権威である著者は「チビチビ食べたほうが絶対に太りにくい食べ方だ」と明言している。ゆっくり少量ずつ食べるということだ。

まず、太るとは余分なエネルギー(カロリー)が体重と化すことだ。実際的には、血液中のブドウ糖(血糖)が脂肪に変換されて、脂肪細胞の内部に貯蔵されるということだ。変換プロセスの原理は以下だ。

血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)を調整している器官が膵臓だ。血糖値が高いと膵臓からインシュリンというホルモンが分泌される。インシュリンは血流に乗って全身を巡り、脂肪細胞に作用してブトウ糖を取り込ませる。食べ物をドカ食いすると一挙に血糖値が上昇し、インシュリンが大量に放出される。結果、脂肪細胞にブドウ糖が取り込まれて脂肪となるわけだ。裏を返せば、血糖値の急上昇やインシュリンの大量放出を抑制するような食べ方をすれば太りにくくなるということだ。
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脳に良いのは「ぽれぽれ」糖類!?

脳は体重のわずか2%の重さでありながら、全エネルギーの20%を消費するそうだ。そのエネルギー源がブドウ糖。ブドウ糖不足はガス欠となる。「食べ物を変えれば脳が変わる」では、「スローリリース」なるブドウ糖の補給を推奨している。ブドウ糖を血液中にゆっくりと放出すること(ゆっくりと血糖値を上げるということ)だ。

スローリリースを実現する食べ物は、野菜、豆類、全粒粉などだそうだ。主成分が精製されていないデンプンであるので、酵素によってブドウ糖に分解されるまでに時間を要するのだ。他方、白砂糖など高度に精製された糖は即ブドウ糖に分解され、血糖値を急激に上昇させる。ファーストリリースだ。ファーストリリースの問題点を以下に列挙する。

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頭をやわらかくする為には

食べ物を変えれば脳が変わる」によれば、水分を除けば脳の70%は脂肪でできているそうだ。つまり、脂肪の摂取は必須である。さらに、どんな脂肪を摂るのかが重要だとのこと。脂肪にも複数種があるのだ。

脳の働きにおける脂肪の役割は具体的に以下の二つだそうだ。大雑把にまとめると、

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焼き芋の美味しい焼き方

焼きいも器」なる商品がある。妻が、焼きいも器で焼いたいもをごちそうになったところ、とっても美味しかったそうだ。いわゆる、屋台の「いしやーきいも♪」の味だったそうだ。石油ストーブの上で焼いたり、電子レンジでチンしたりするのとは全然違うとのこと。なぜだろ?
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オナラ雑考

今晩、一つの疑問がふとよぎった。

「オナラのガス成分はどうなっているんだろう?」

何でこんな疑問が浮かんだのかは割愛。

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いろいろな「当たる確率」について

『「UARS」なる大気観測衛星が地上に落下し、地球上の誰かに当たる確率は3200分の1。自分に当たる確率は21兆分の1。』

もはや遠い昔のニュースのような感じがする。。。

余韻が冷めかけつつある中、妻の額に鳥の糞が落下した!見事なまでの命中で、妻は長時間にわたり洗顔に追われていた。。。鳥の糞が当たる確率もそうそう高くないのではないだろうか。まぁ、衛星ではなくて良かったとしよう。

さて、実は外部被爆も確率的である。どういうことか?「武田邦彦が教える子どもの放射能汚染はこうして減らせる」によれば、

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モンティ・ホール問題

先だって、「ラスベガスをぶっつぶせ」という映画を観た。ラスベガスで大金を稼ぎ出した天才学生の実話に基づいている。

映画の序盤、大学教授と天才学生との間でこんな内容(↓)の問答が繰り広げられる。
 

教授
あなたはクイズ番組参加している。三択問題だ。3つのドアがある。ドアA、ドアB、ドアCとしよう。1つのドア向こうには高級車、残り2つのドア向こうにはヤギが隠されている。高級車が隠されているドアを選択すれば高級車がもらえる。どのドアを選ぶ?

学生
ドアA。

教授
正解を知っている司会者が、ヤギの隠されているドアBを開けた。あなたは、ドアを選び直すことができる。ドアAとドアCのどちらを選ぶ?

学生
ドアC。

教授
どうして?

学生
変数変換で当たる確率が66.7%に増えるから。

 
さっぱり意味が分からなかった。だって、ドアBが開けられたならば、ドアAかドアCのいずれかが正解なわけだから、正解は二つに一つ。Aを選ぼうがCを選ぼうが50%なんじゃない?と考えるからだ。

そしたら、この問題の解説が「放浪の天才数学者エルデシュ」に書いてあった。
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立体国と平面国の例え

二次元の平面に貼りついた、パンケーキのような姿の、知能を持った平面国人を想像してみよう。かれらはただ物理的に貼りついているだけではなく、感覚的にも平面なのだ。この平面国人は平面状に貼りついているものしか認識できない。球体が平面国に下りてきて、その平面である地表を貫通したとしよう。平面国人たちはどんな経験をするだろう。かれらは球体の接近も、球体が立体であることも感知しない。球体との接点を点で経験し、やがて球体の半分が平面国を通過するまで、その点が徐々に円形に広がるのを感じ、球体が半分通過したあとは逆に円がどんどん小さくなり、収束して点になり、最後には消滅するのを感じるだけである。立体国からの訪問者に三次元が存在すると言われると、平面国人は怒る。

なかなか、面白い例えだなと思います。「放浪の天才数学者エルデシュ」からの抜粋です。
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最強の毒物は何か?

福島県飯舘村でプルトニウム239が検出されたとの情報が飛び交っている。

原発のウソ (扶桑社新書)』にて小出氏が「最強の毒物」と形容した物質だ。破壊力の大きなアルファ線を放出し、しかも寿命がメチャクチャ長い(=半減期が約2万4千年!)ゆえに最強とされる。破壊力の大きさについては、以下の過去記事を参照のこと。

一方、中部大学の武田教授は下記のように述べている。

プルトニウムが人間に対して強い毒性を持たないのは、人間が使う元素ではないということが決定的な理由だとわたくしは考えています。 (「原発 緊急情報(32) プルトニウムの毒性」より)
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二本松市の放射線量計測

福島県二本松市の実家に帰省した際、ガイガーカウンターで放射線量を計測した。4月の時点では、2.0μSv/hと広報されていた地域である(参考:「放射線(単位について)」)。

実家周辺数地点で計測したところ、最高値は雨どい付近の5.343μSv/h。予想以上に高い値に愕然とした。雨どいの真隣がさくら(愛犬)の犬小屋。両親はこのデータを知り、犬小屋を移動することを決断。ごめんよ、さくら。。。

福島県二本松市の放射線量

他の地点はおおむね1.0μSv/h から3.0μSv/hほど。それでも高い。。。

二本松市の放射線量

室内は0.311μSv/h。

福島県二本松市の放射線量(室内)

さて、上記のデータをより身近に実感できるように換算してみる。

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